継母の連れ子が元カノだった 10巻 レビュー:一線を越えるまでの導線が丁寧につづられる神回

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紙城境介 氏著作、たかやKi 氏イラストのライトノベル『継母の連れ子が元カノだった』の第10巻についてネタバレありの感想記事です。

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継母の連れ子が元カノだった 10巻 あらすじ

再び恋人同士になった結女と水斗は――浮かれていた。一つ屋根の下に恋人がいる新しい日常に!
両親に隠れてイチャつき、「もう少しだけ……独り占めにしたくて。ダメ?」友達にもしばらくは内緒。
秘密の関係を噛みしめる一方、“家族”としてのボーダーを超えられない環境に焦れてもいた。
バレンタイン・ホワイトデーは恋人らしく楽しんで、期末試験を支え合って乗り越えても、お互いにあと数センチ手が伸ばせず……。
「結婚記念日だからね。遅めの新婚旅行に行こうと思うんだ」
ついに訪れる、両親不在の三日間。
でも、自分から誘ったら負けなのでは!?
恥じらいと意地、根比べの行く末は!

継母の連れ子が元カノだった 10巻 手を伸ばせれば君がいる レビュー

『継母の連れ子が元カノだった 10巻 手を伸ばせれば君がいる』の注目ポイントは、なんといっても主人公の伊理戸水斗と、ヒロインの綾井結女が一線を越えることでしょう。
中学校2年生の夏に結女が水斗に告白して交際をした際にも、事前準備をしていたのにお互いに勘ぐりすぎて一線をこえることはなかった。
しかし、片親であった水斗の父と結女の母が再婚して、水斗と結女は同じ伊理戸の姓を持つ義理の兄弟として同居生活が始まり、紆余曲折の末、晴れて復縁をして恋人同士に戻った二人。
元々暴走気味な結女は後先考えずに積極的にアプローチをするタイプなので、二人がことをなすのにそう時間はかからないだろうなと思っていました。

とはいえ、雰囲気に流されてというのではなく、そこまでのお互いの気持の準備だとかことを持っていくまでの流れが懇切丁寧に描かれていて読んでいて新鮮に感じた。
同じ家に住んでいるとはいえ同棲とはわけが違い、家族なのだから二人の時間は両親が帰ってくるまでの短い時間。それ以降は兄妹もしくは姉弟という距離を保たなければならない。
思春期のカップルからすれば理性を保つのは拷問に近いかもしれない状況が続く。

バレンタインイベントで、そっけない態度でいて、最後に部屋に入る間際、背後から「本命」と言って姿を確認できる前に部屋に入るという、さりげない照れ隠しの可愛さをぶっこんできたり可愛さとニヤニヤがたまりません。

そしてメインイベント。
覚悟した二人が、ことをなすまでの物語。
下着選びから、そこにいたる心の準備。
そして終わってからの二人でお風呂。
セリフのひとつひとつにらしさを感じていちファンとして変な意味でなく楽しい。

今巻は水斗と結女の進展以外にも、結構女性からの大胆なアプローチがあります。
水斗と結女の理解者であり親友の元カップル、南 暁月も制服エプロン姿で川波小暮をお出迎え、暇だしイチャイチャする?というカマかけ後にひょんなことから押し倒した姿勢になるや、「いいよ?身体から思い出していこっか?」という誘惑。後日、さらに一歩進んだりします。
そして紅 鈴理は下着姿で羽場丈児へ壁ドンアピール。

どこもかしこもアオハルまっしぐら。
そちらに興味津々なお年頃な高校生の心理をカッコつけずに描写していく。
読者からすればサービスシーン盛りだくさんで連れカノファンは絶対はずせない巻となっています。

高校生カップルが経験できるであろうことは済ませた主人公とヒロインの二人。
もうあとは結婚するしかない?
最新刊11巻ではひたすらイチャつくカップルの日常をみせられるのでしょうが、そこにどのようなイベントで物語の起伏をつけてくれるのか楽しみです。

商品概要

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/4/1
  • 文庫 ‏ : ‎ 308ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041134587
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041134580
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.5 x 15 cm
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